おためし暮らし体験vol.5

 おためし暮らし体験者インタビュー Vol.5
 東京都在住のO・Eさん、W・Mさんご家族
 滞在期間:令和6年9月30日~令和6年10月25日

子どもにフィットする環境を探して

 O・EさんとパートナのW・Mさん、そして4歳の息子さんの3人で、おためし暮らし住宅をご利用いただきました。
 東京では子どもが追い立てられていると感じ1年の1/4は色々な地域に滞在しながらお子さんが望む環境を探しているそうです。
 おためし暮らし住宅やはやきた子ども園の感想、東京との違いなどを聞いてみました。

安平町での滞在はいかがでしたか?

 今まで全国5ケ所で息子をその地域の保育園に通わせながら滞在しました。安平町で6ケ所目です。ここは教育がすごいと聞いて来てみました。
 おためし暮らし住宅を利用する前に北海道へ来たタイミングで安平町を軽く下見に来たのですが、はやきた子ども園は良さそうだけどここに約1ヶ月間、住めるかな?と少し不安に感じました。実際に滞在してみたら、飲食店やコンビニもあるし、千歳、苫小牧がいい距離感にあるので快適に過ごせました。滞在期間中、仕事の関係で私(O・Eさん)だけ東京に何度か戻ったのですが、空港が近いのも楽でした。
 私たちのような短期滞在でも関われる教育的なプログラムが増えていけば、より滞在の満足度が高まると感じました。観光して「あー楽しかった」で終わりではなく、関わりしろを作ってもらえるといいなと思います。
 おためし暮らし住宅は基本的に1回しか滞在できないので、また来たいと思っても長期滞在できる所がないのが残念です。

息子さんははやきた子ども園に通っていたそうですが、いかがでしたか?

 息子は自分の世界に没頭し、比較的マイペースなタイプです。いろんな環境を経験してきたからなのかあまり物怖じしませんが、はやきた子ども園では最初、少し戸惑っていたように感じます。園では子どもの意思を尊重し生きる力を大切にしていますので、子どもの決定に任せるということがしばしばあります。例えば、基本は裸足保育をしているけれど裸足になるかどうかは子どもが選びます(夏はほとんどみんな裸足だそうです)。息子は靴を履いていることが多かったようですが、自分の気分でたまに裸足になっていたみたいです。また、園で色々な所に連れて行ってもらえましたが、行くかどうかを子どもたちが自分の意思で決めていることもありました。そういった、「周りに合わせるのではなく自分の意思で決めていい」という環境に溶け込むのに1週間くらいかかりましたので、短期間の利用だと園と合う、合わないの相性があるかもしれませんね。息子はまた来たいと言っていました。

おためし暮らしご利用期間中は何をして過ごされましたか?

 私たちはひたすら仕事です!笑。仕事をしてお昼になったらご飯を食べに行って、戻ってきて仕事して・・・という生活をしていました。安平町の飲食店は全て行きました。うどん屋さんが美味しくて2回行きましたし、おにぎり屋さんでは店主とおにぎりのマニアックな会話を楽しみました。
 息子は追分にある巨大ブランコが気に入ってひたすら乗っていましたし、私たちは温泉が好きなので近隣市町村も含めて色々行きました。

東京と田舎ではどんなところに違いを感じますか?

 東京の中心に住んでいたら、どんぐりを拾うこともなければ、土の公園も少ないです。都会では砂場で遊ぶ時ですら洋服を汚さないように上品に遊ぶ子どもがいます。
 以前、息子が北海道在住中に、「これ(雑草)、抜いてもいい?」と聞いてきた時に私たちはハッとしました。都会では草花は誰かが管理しているものであって抜いてはいけないものです。そんな環境は子どもにとっては少し窮屈なのかなと感じました。
 私たち夫婦は子どもの頃、自然の中で過ごしたのですが、都会育ちの親は自然の中での遊び方を想像すら出来ないと思います。泥団子を作る、野山に生えている草花で花束を作るとかここでみんなが普通に遊んでいる事を東京の子どもたちに教えてあげたら喜ぶと思いますよ。
 東京にいると息子の寝つきが悪かったり、夜中に起きてきたりすることがありますが、田舎に行くとよく寝るし、一回寝たら朝まで起きません。それと、息子の爪の伸びる速さが遅くなります。それだけ身体や指を使ってたくさん遊べているんだと思います。

安平町の魅力はどんな所だと感じましたか?

 安平町に来る前にネットで町や教育についてかなり調べましたので、なんとなくこんな町なんだろうな~というのは想像がついていました。しかし教育に力を入れている所は全国にたくさんあるので、何が魅力なのか具体的にはわかっていませんでした。来てみて、教育長の話しを聞き、子ども園を見学し、あびら教育プランを受けている女の子の話を聞いたりして、体験することでようやくわかってきました。ネットの情報だけではなく、これは来て、見て、体験しないとわからないと思いますよ。

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