早来学園に関する色々な『なぜ』?
新しい学校『早来学園』に関する
様々な『なぜ』について深掘りしていきたいと思います。
2023年(令和5)年4月安平町立早来学園が開校します。
ここからは、新しい学校『早来学園』に関する様々な『なぜ』について深掘りしていきたいと思います。
①義務教育学校にしたのは『なぜ』?
義務教育学校を選んだ理由は様々ある中で、今回はすでに義務教育学校としてスタートしている学校に対して行われた調査から見てみたいと思います。
良かったとされる面
・学習面
各教科を担当する中学校の先生が、小学生の授業を担当するなどして、授業の理解が進んだり、学習に悩みを抱える児童生徒が減少するなどの成果があったとされています。
・生活面
特に中学校へ進学する際の大きな環境変化を和らげることができるため、不安を抱えたり、不登校・いじめ・暴力行為などが少なくなるとされています。
・教職員
小・中学校それぞれの先生同士が交流しやすくなることで、学習面や生活面での児童・生徒との向き合い方を学び合うことができるとされています。
課題とされる面
・学習面
小・中学校それぞれの先生同士が互いの教科書を見て、9年間の学びのつながりを確認し、同じ教科でもどのような点に違いがあるのかなどを学びあうことが必要とされています。
・生活面
小・中学校合同の行事の開催など、取り組みの差をどう埋めるかが難しいとされています。
また、児童・生徒間の人間関係が固定化しないよう配慮する必要があるとされています。
・教職員
これらのために先生間の打ち合わせ等が増えるとされています。
以上のとおり、今後挑戦しなければならない課題面も当然ありますが、早来地区の今のおかれている様々な状況などを全体的に考えて、一つの校舎による義務教育学校を選んだと言えます。
②新しい学校をその場所に建てたのは『なぜ』?
・土地(敷地)の問題
安全で良好な環境の場所であるのはもちろんのこと、学校施設を整備できる面積が必要であること、まとまりのある建設に適した形状であることが必要でした。また、スポーツセンターや公民館、認定こども園などの施設が集まる地域でもあることから、現在の場所が選ばれました。
・通学の問題
市街地に近づけることで通学や教育活動などの利便性を高めたいと考えました。また、安平小学校と遠浅小学校のほぼ中間地点に位置し、通学時間に大きな差が出にくい場所としています。
以上のとおり、一部民有地を購入しているものの、なるべく町有地(安平町が所有する土地)を多く活用することや、費用がかからないよう平坦で建設しやすい場所が選ばれています。
③一般の方も学校の施設を使えるようにするのは『なぜ』?
児童・生徒の皆さん以外の、保護者を含む地域にお住まいの方々にも、学校の施設の一部を使っていただくことを「地域開放(ちいきかいほう)」と言っています。
これまでも様々な国の法律で地域開放を進めるよう決められていて、安平町でも体育館やグラウンドなどで行われてきましたが、新しい学校でも、図書室・会議室や一般的に言われている調理室・技術室や体育館に当たる部屋を地域開放することが予定されています。これらの部屋を地域開放しようと考えた理由は「新しい学校を考える会」という住民の皆さんとのワークショップや説明会、アンケート調査などで次のようなご意見をいただいたからです。
●誰でも参加できるような場所になってほしい。
●学校にいろいろな方が関わることができるようにしてほしい。
●「とりあえず学校へ行こう」と思える場所になってほしい。
●出身の国、職業、性別、年代の異なる人々が集まる場所になってほしい。
これらの意見を踏まえて、次のような学校にすることが計画されました。
●ひとつでも多くの部屋を地域の方に使っていただくこと。
●学校と地域が交流できる場所を用意すること。
●学校が休みの日などでも子どもたちの居場所となること。
以上のとおり、学校に通う児童・生徒や先生方だけの場所ではない「みんなの学校」を目指すこととされました。
最後に
私たちは、平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震により安平町は甚大な被害を受けました。仮設中学校での学校生活を余儀なくされた早来中学校。私たちは、早来中学校再建として「自分が “世界” と出会う場所」をコンセプトに子どもたちの新しい学び場を創ろうとしています。ぜひ、安平町にみなさまの温かいご支援をいただきますようお願い申し上げます。
また、札幌都心から80分、新千歳空港から20分のところに位置する安平町。ちょうどよさがここには詰まっています。そしてちょうどいいだけではなく、飛び抜けているものもここに。安平町が目指すのは、日本一の教育のまち。ぜひ、安平町にお越しください。
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