日常生活でできる省エネの工夫 第2弾

省エネとは?

 皆さんは「省エネ」という言葉の意味をご存じでしょうか。「省エネ」は「省エネルギー」の略語で石油や石炭、天然ガスといった限りあるエネルギー資源を、無駄にせず効率よく使うことをを意味します。
 近年は「節電」という言葉がなじみ深いかもしれませんが「省エネ」は単なる節約ではなく、生活を工夫してエネルギーを使うことを指します。
 今回は暮らしとエネルギーの関わり、家庭でできる「省エネ」の工夫などをお知らせします。
 

私たちの暮らしとエネルギー

 普段何気なく使っている電気、ガス、水道、ガソリンなどは、全てエネルギー資源を利用して生まれています。
 私たちは「照明をつける」「ご飯を炊く」「洗濯機を回す」といった日々の行動の中で、常にエネルギーを使っており、スーパーで買う食品なども、その製造や輸送の過程で多くのエネルギーが使われています。
 つまり、私たちの快適で便利な生活は、目に見えないところでもエネルギーに支えられているのです。
 

「省エネ」の必要性

 エネルギー消費に伴い発生する二酸化炭素(CO₂)は、地球温暖化を進める主要な原因とされています。温暖化が進むと「気候の変動」「生態系の変化」「自然災害の激甚化」など、私たちの生活に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
 日本はエネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っているため、国際的な情勢に左右されやすく、石油を運ぶ船が安全に通行できなくなったり、エネルギーを供給している国が輸出を止めたりすることが原因で、価格の高騰や供給不安が起きることがあります。
※供給不安:エネルギー輸出国で自然災害などが起こった場合、日本に届かなくなること。

「省エネ」は、私たちの暮らしの安定と地球の未来、どちらも守るために必要な行動です。
 

家庭でできる【省エネ】の工夫


①扇風機、サーキュレーターなどで冷暖房効率を上げる
 扇風機やサーキュレーターなどを使用し、空気の循環させることで、エアコンの設定温度を大きく変えなくても快適な質問を保つことができます。

②冷蔵庫の使い方を見直す
 「開ける回数を減らす」「冷蔵庫の中を整理してすぐにものを取り出せるようにする」「設定温度を季節に合わせて見直す」など、少しの工夫が、省エネにつながります。

③照明はこまめに消す
 消し忘れが多い場所は人感センサーにするなど、無駄な点灯を防ぐ対策も検討しましょう。

④給湯器の設定温度を季節ごとに調整する。
 夏場などは給湯器の温度設定を少し下げても快適に使えることが多く、その分のエネルギーの節約になります。お風呂やキッチンの使用状況に応じて、小まめに見直してみましょう。

次号は「改めて考える【ゼロカーボン】地球温暖化が私たちの暮らしに与える影響」をご紹介します。
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