おためし暮らし体験者インタビュー Vol.3
東京在住のT・Tさん
滞在期間:令和5年7月26日~令和5年8月8日
豊かな自然環境の中で生活がしたい~理想の移住地を探して~
東京からお越しのT・Tさん。奥様は残念ながらお仕事の関係で来れなくなってしまいましたが、娘さん、息子さんと仲良く3人で楽しそうでした。どんなことをして過ごしたかや東京との違いなどを聞いてみました。
移住を検討しようと思ったきっかけは?
豊かな自然環境で生活したいと、ここ2~3年で移住を検討し始めました。自営業なのですが、以前は対面でのやり取りが主でした。今は取引先とも電話やSNSでコミュニケーションでき、品物の発送などもリモート対応が可能になってきました。収入がちょっと減ったとしても、住みたいところに住んで、それ以上のメリットがあればいいんじゃないかと思っています。
移住先としては北海道もいいなーと思っていますが、九州を訪れた時に大分県も自然が豊かで魅力的だと感じましたし、ビザの問題がクリア出来れば海外も検討しています。
安平町でおためし暮らしをしようと思ったきっかけは?
インターネットで北海道の移住情報を検索した時に安平町がヒットして知りました。選んだ一番の理由は立地の良さです。移住したとしても仕事の関係で東京に行ったりすることも多いと思うので空港が近いのは助かりますし、札幌、苫小牧、千歳などの都市から近いのも魅力です。
安平町が教育に力を入れているというのは来るまで知りませんでした。義務教育ならば日本全国、学校は同じだろうと思っていました。インターナショナルスクールの小中一貫校は東京でもあるけれど、義務教育学校での一貫校は東京でも少ないのではないかと思いますので、ちょっとびっくりしましたね。
滞在期間中どんなことをして過ごしましたか?
とにかく暑かったので早来学園の図書室を利用したり、スポーツセンターのプールも週4ぐらいで行きました(笑)アイスアリーナも使いたかったのですが貸切利用で埋まっており残念ながら使えなかったです。
食事も色々な所に行ってみました。道産小麦を使用しているたこ焼き屋さんがあったり、原材料が生乳とハチミツだけという極めてシンプルな無添加ソフトクリームがあったりと原料にこだわっているお店があったのも面白かったです。
東京では基本的に野菜や小麦などオーガニックのものを食べています。北海道に来たらオーガニック野菜を買うのに困るかな?と思っていましたが道の駅あびらD51ステーションの農産物直売所でオーガニック野菜などが買えたので助かりました。しかも値段は東京と比べたら半額ぐらい。野菜は絶品でトマトもきゅうりも何もつけずそのまま食べても美味しかったです。東京ではそんな食べ方はしないですね。近い将来、学校もオーガニック給食になればいいな~と思っています。オーガニックに力を入れている安平町からそういった取り組みが盛り上がってくるといいなと思います。
早来学園の図書室、どう感じましたか?
置いてある本のセンスがいいなと感じましたし、読みたい本がたくさんありました。そういうところから教育に力を入れているのを肌で感じました。東京の自宅の近くにも図書館があり、蔵書数は多いですが直感的に読みたいと思う様な本があるかどうかは別だと思います。
展示の仕方がジャンルごとに分かれているのも分かりやすいですし、ちょっと気になった本を手にとって座るスペースもたくさんありますし、トータルでこの図書室は親しみやすいというか本との距離が縮まりやすいと感じます。
司書さんの他にコーディネーターの方がいて、声をかけてくれたので地域や教育についての話しを聞くこともできました。
安平町で印象に残ったことを教えてください
追分にあるガンケ山で子どもたちが企画したイベント「スタンプラリー」に参加しました。私も参加しボランティアスタッフとチームを組んだのですが山の中の道なき道をガンガン進み、ついて行くのに必死でした(笑)子どもはいきいきと楽しんでいました。
ガンケ山にある展望台に上がる時にあえて階段から上がらずに横から登っている人がいて子どもがそれを見て真似をしていました。落ちないかどうか心配で内心ハラハラしましたが、そういった経験も大切かと思い見守る様にしました。
このような環境で育った子どもたちはのびのびと成長し、性格にも影響してくるのではないかなと感じます。都会だとクラスの半分ぐらいが私立の中学校に進学するので塾通いをし、競い合い、子どもにとってストレスになるのではないかと危惧しています。
自然の中でのびのびと遊べ、子どもも私もとてもいい経験になりました。親としてはこういった環境を子どもに提供したいと思うので、安平町の皆さんが羨ましいですよ。
「野菜が美味しい」「ガンケ山での体験がとても良かった」と私たちの身の回りにある生活環境が素晴らしいと話してくれました。安平町民である私たちにとっては「普通の事」かもしれませんが人によってはそこに価値を見出してくれます。また、50ケ国以上を旅した事があるT・Tさんは国際的な視点からも北海道や安平町を見てくださり私も新しい発見がありました。今年の夏は暑くて、大変だったかもしれませんがこれに懲りずに次回は奥様もご一緒に安平町へ遊びに来てください。T・Tさんご家族の皆さん、ありがとうございました。