(文・白石保健師)
今冬に姪っ子が生まれ、春には弟が安平町に戻り家族三世代楽しく暮らしている地域包括支援センター(健康福祉課国保・介護グループ)保健師の白石です。
今回は、若いうちからご家族で健康管理に注意してほしい脳血管疾患について、要介護認定の現状からお話したいと思います。
安平町の要介護認定状況
表1は平成24年、25年度の要介護認定状況です。2年連続で要介護認定原因疾患の第1位は「脳血管疾患」でした。
さらに、平成25年度においては、新たに認定を受けた方の原因疾患でも「脳血管疾患」が要因となっている方が、前年度に比べ2倍ほど増加しているのが現状です。
平成24年度 | 平成25年度 | |
---|---|---|
第1位 | 脳血管疾患 91人 (うち2名が2号被保険者) |
脳血管疾患 89人 |
第2位 | 認知症 89人 | 運動器系 85人 |
第3位 | 運動器系 85人 | 高血圧 85人 (うち2名が被保険者) 認知症 85人 |
脳疾患を疑うさまざまな症状
昨年1年間は、認定調査でも脳梗塞などにより、歩く・服を着る・自分の伝えたいことを話すなど、今までできていたことが難しくなったという方に多く出会い、何とか予防したいという思いを強くしました。
そこで、今回はこれまで脳梗塞となり、今は元気に暮らしている方にインタビューをさせてもらいました。
質問1 どんな症状が出ましたか?
Aさん…半年暮らし前から口の動きが悪く、話しにくいと感じていましたが、毎日晩酌するのでそのせいかと思っていました。
Bさん…夜、ソファーに横になっていたら、天井が走ったように見えました。(天井の模様は、線ではないのに線のように走って見えた。)
Cさん…その時のことは記憶にありません。
Dさん…夜中にトイレに行こうとしたら、足が絡まり歩くことができませんでした。
この回答から、脳梗塞といってもひとにより症状が様々ということがわかります。
質問2 症状が出る前の日頃の血圧はどうでしたか?
Aさん…もともと高いほうで、高い時には200以上ありました。
Bさん…血圧は高くないほうでしたが、病気後は血圧の薬を飲んでいます。
Dさん…高かったと思いますが、それほど気にしていませんでした。
このように、日頃からの血圧管理も大切なことがわかります。
インタビュー後には、「外に出て歩き」、人の輪の中に入る事が一番(回復には効果的)」、「人に会って話をしたり、リハビリも本人が頑張らないとダメだと感じる」というお話もいただきました。やはり早期発見・放棄治療とリハビリが大切なんですね。
脳梗塞になる危険性は、だれにもないとは言えず、日頃からの予防が大切です。
健康管理のための血圧手帳も配布していますので、気になることがあれば、いつでもご相談ください。