安平町では少子高齢化が北海道平均を上回る速度で進んでおり、子育てや介護問題への影響、ひとり暮らし世帯の増加など、現実的な問題となって表面化し、地域全体での助け合いや支え合いの仕組みづくり、さらには福祉サービスに対する住民ニーズの多様化・高度化に対応するための保健・医療・福祉間の連携強化が求められています。
このような現状を踏まえ、地域の複雑・多様化した生活課題を、積極的かつ自発的に地域全体で解決していく仕組みづくりを確立するため、町民や自治会・町内会、町民活動団体、ボランティア団体、民生委員・児童委員、社会福祉協議会、サービス提供事業者、町などが担う役割を明らかにし、“町民一人ひとりが住み慣れた地域で安心した暮らしができる地域社会”の実現を目指すことを目的として、平成21年度に「安平町地域福祉総合計画」を策定後、平成26年度に同計画の見直しを行い、さまざまな課題に取り組んできました。
しかしながら、深刻な経済不況による生活困窮者への自立支援対策や団塊の世代が75歳となる令和7年を目途に、保健・医療・福祉に介護を加えた、地域包括ケアシステムのさらなる構築とその体制を権利擁護の面から支える成年後見制度の利用促進など新たな課題に対応できる仕組みを構築できるよう、令和5年度で計画が終了となる「第3次安平町地域福祉総合計画」を見直し、ここに「第4次安平町地域福祉総合計画」を策定致しました。
計画の位置づけ
- 法的根拠
本計画は、サービスの提供促進と提供体制の整備に関わる事項を盛り込むことから、社会福祉法第107条に基づく「市町村地域福祉計画」として、地域福祉を推進するための基本的な計画としての性格を持つものです。 - 総合計画との関係
本計画は、町の基本構想である「安平町総合計画」を上位計画として位置づけ、今後の安平町における新たな地域福祉を確立するための福祉の基本計画として策定します。 - 保健福祉分野の個別計画との関係
本町では現在、児童、高齢者、しょうがい者などを対象とした「安平町子ども・子育て支援事業計画」、「安平町高齢者福祉計画」、「安平町介護保険事業計画」、「安平町しょうがい福祉計画」、「安平町しょうがい児福祉計画」、「健康あびら21」を策定し、それぞれの分野で施策推進の基本的方向、サービス基盤の整備などに関する具体的な目標数値を設定し、さまざまな施策・事業を展開しています。
本計画は、上記の個別計画を、横断的に地域福祉を推進させる基本的方向性を示すもので、個別計画に共通する課題や個別計画に含まれない施策についての取り組みを提示するものです。
計画の期間
本計画は、令和6年度から令和10年度までの5ヵ年計画とします。なお、計画の進捗状況や社会情勢などの変化、地域福祉政策の動向などを踏まえて必要に応じ計画を見直します。