(文・寺井保健師)
今回は前月号でお話した「地域包括ケアシステム」の中で、元気で自立した生活を続けるための活動、「サロン活動」についてお話します。
地域の豊かな人間関係、お互いに支え助け合う関係を作り出す継続的な地域活動として、サロンが注目されています。
サロン活動とは
地域の拠点に住民同士が協働で企画し内容を決め、ともに運営していく仲間づくりの活動のことです。
こう読むと堅く受け取ってしまうと思いますが、ご近所さん同士で「仲間作り」「出会い作り」を楽しく行っていきましょうというものです。
また内容も「こうしなければならない」と決められたものではなく、自分たちでやりやすい内容を考え、自由に作り上げていきます。例えば昔地域で自然にあったであろうお茶飲み会を発展させた形など展開方法は様々です。
安平町でも今後高齢者の増加が見込まれ、介護が必要な方がより増えることが予測されます。介護が必要な状態への移行を予防し元気に暮らし続けるためには、外出し仲間と話し自分から活動を広げていくことが必要になります。
既に趣味の活動や老人クラブ、様々な会に参加されている方も多いと思いますが、それも含めて大切な参加・活動の場です。
サロンの効果
サロンには大きくわけて4つの効果があります。
「そこに行けば誰かがいる」「誰かと話ができる」「そのために外出する気持ちになり生活のメリハリができる」そんな人の暮らしを支え合えるサイクルが生まれます。
安平町のサロン活動は
町内でも既にふれあいやお茶飲みをメインにした会や運動サークルなどそれぞれ独自の活動を続けているものがあります。
自分の住む地域で行われている活動について詳しく知りたい・興味がある方は、お気軽に地域包括支援センターや社会福祉協議会にお声がけください。
また、活動を始めてみたいけれど、運営方法や活動場所、補助金について相談したい、活動内容や簡単な体操を知りたい、健康相談をしたいなどもお待ちしています。
この記事に関する問合せ
安平町地域包括支援センター TEL 25-4555
地域包括早来相談センター TEL 29-7072