こんにちは保健師です。

Vol.40 ~成人の生活習慣病~ 2016年 9月発行

 (文・小山保健師)

 今月から、成人の生活習慣病予防についてお話ししていきます。

高脂血症とは

 8月号の学童編で、「採血した血液を検査容器に入れたら、白い粒(脂質)が浮いていた。」というお話をさせていただきました。おそらくこの子どもは、高脂血症であったと思われます。
 血液中の脂質のバランスが悪い状態を「高脂血症」といいます。
 具体的にはLDL(悪玉)コレステロールが高い、HDL(善玉)コレステロールが低い、中性脂肪が高い状態を指します。
 血管が詰まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険度が高くなりますので、生活習慣の改善が必要です。

脂質の役割と基準値を超えたときの症状

 それぞれの脂質には下表のような役割があり、生命の維持には欠かせません。高すぎると困りますが、適量も必要です。

【血液中の脂質の役割】
区分 役割 高い(HDLは低い)場合の症状
LDL(悪玉)コレステロール 身体の細胞やホルモンの材料になる 材料が余り過ぎて血管がつまりやすくなる
HDL(善玉)コレステロール 血液中の余分なLDLコレステロールを掃除して肝臓に運ぶ 血管の掃除がしにくくなり、つまりやすくなる
中性脂肪 生命の維持や身体活動のエネルギー源としての蓄え 血液がドロドロになって、血管がつまりやすくなる

高脂血症を改善する生活習慣とは

 まずは、ご自分の血液中の脂質を知ることです。血液中の脂質は、病院や献血などの血液検査で知ることができます。
 その結果をもとに、表のポイントを目安に生活習慣を見直してみましょう。
 下の表には、コレステロールの高い食品を紹介しています。
 おいしいものばかりですよね?「コレステロールが高いからダメダメ」という我慢はかえってストレスになり、気がつくとたくさん食べてしまっていることがあります。
 野菜や乳製品を食べるように心がけ、家族や友人とのお楽しみの時には我慢せず、食べた後はウォーキングをしたり粗食にするなど、生活にメリハリつけて楽しく健康を維持しいきましょう。

挿絵1
挿絵2

まずは健康診査を受けましょう

 町が無料で実施している健診では、血液検査も行います。
 秋の各種健診の申込みを受け付けていますので、16ページをご覧いただき、ぜひお申し込みください。

 
お問い合わせ

安平町役場 健康福祉課
〒059-1595 北海道勇払郡安平町早来大町95番地
TEL : 0145-29-7071(健康推進G)
TEL : 0145-29-7072(国保介護G)

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