(文・杉田保健師)
平成28年度も継続して「こんにちは保健師です」を掲載していきます。
今年度は、安平町の最重要課題である『生活習慣病』をテーマに、保健師が母子・成人・介護の担当分野から町民の皆さんにお伝えしたいことを1年間掲載していきますのでお付き合いください。
生活習慣病とは
偏食、運動不足、喫煙、ストレス…。生活習慣病はその名のとおり、普段の生活習慣が、発症や信仰に深く関わっています。生活習慣病とよばれる主な疾患に「肥満症」「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」などがあります。
これらの疾患が発症する危険因子として、肥満(内臓に脂肪が蓄積した肥満)があり、高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうち2つ以上が重複している状態を『メタボリックシンドローム』といいます。 平成26年度の特定健診の結果において、安平町では、BMI(肥満度)有所見者の割合が全道に比して高い割合を示しています。
BMI25以上の人の割合
男性 | 女性 | ||
全国 | 29.5 | 20.2 | |
---|---|---|---|
北海道 | 35.1 | 23.0 | |
安平町 | 全体 | 37.1 | 28.8 |
40歳代 | 63.0 | 34.6 | |
50歳代 | 42.9 | 47.4 | |
60歳代 | 36.0 | 47.4 | |
70歳代 | 29.6 | 23.9 |
放っておくと、どうなる?
メタボリックシンドローム(以下「メタボ」と表記。)は、自覚症状がほとんどないまま、体の中で結果の内側を変化させていきます。
メタボは、血圧・血糖・脂質の値が治療を要するほど高くなくても要因が重複することで動脈硬化性の疾患が進行しやすい状態です。 生活改善を心がけて、動脈硬化の進行にブレーキをかけ、生活習慣病を未然に防ぎたいものです。
「自分は大丈夫」と生活習慣改善や治療をせずに放っておくと、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などが起こり、取り返しのつかないことになりかねません。 安平町では、特定健康診査や各種のがん検診、乳幼児健診等を実施しています。
22,23ページに平成28年度の健診事業年間日程表を掲載していますので、自分の身体の状況を確認するためにも、ぜひ受診してください。
次号からは、子どもから高齢者までの各年代における食事や運動などの健康情報についてお知らせしていきます。