(文・編田保健師)
安平町地域包括早来相談センター(住民生活課内)保健師編田です。主に65歳以上の介護予防教室や介護相談、訪問等と保健福祉に関する手続き等を行っています。
私はちょっとしたことで転びやすくなってからウォーキングを始め、通勤や何かの折には極力歩くように心がけています。
私の経験をもとに、今回は「転倒」についてお話します。
転倒したときのリスク
町内でも、早朝から筋トレやストレッチ、ウォーキングなど筋力・体力をつけるための運動を始めている人が多く見られるようになりました。
その方たちに転倒の有無を聞くと「転んだ」エピソードを持つ方が多く、擦り傷程度の方や骨折により介護が必要になった方がいました。
転倒や骨折した時の状況は「わからない」?
転倒により外出を控えるようになった方や介護が必要になった方の「転倒時の状況」を紹介します。
78歳女性
夫の履物を履き、物置まで漬物を出しに行った際に転倒し膝を打ち、すり傷と体重を支えた手首の骨折。手首を固定、数週間は不自由を強いられました。現在は普段の生活に戻っています。
92歳の女性
ベッドから降りるときに転倒し大腿骨骨折、リハビリを終えて後遺症も無く元気に暮らしています。
87歳の女性
いつもの散歩中に歩道の段差に足が引っかかり、転倒、大腿骨頚部を骨折し、リハビリを終え退院。このことがきっかけで戸外に出かける事が怖くなり閉じこもりがちになっています。
71歳の男性
じゅうたんにつまずき転倒し大腿骨頚部の骨折で手術、リハビリ後退院しましたが、伝い歩きでも転倒を心配し外に出ることができなくなり、介護が必要な状態になりました。
4人の方に転んだ理由を尋ねたところ、「なぜ転んだかわからない」という返事がほとんどでした。
転んだ場所や原因は様々ですが、足の上がり具合やバランス感覚は自分が思う以上に低下していることが伺えます。
町では65歳以下の方はスポーツセンターでボディバランス教室、65歳以上の方は転倒予防に関する座ってできる足腰しゃんしゃん教室を毎金曜日の追分地区は午前中、早来地区は午後から開催しています。参加者募集中です。転ばないで自分の足で元気に歩き続けましょう。
教室は、随時申込みができますので、ぜひお申し込みください。